日本国有鉄道労働運動史【鉄労視点】

日本国有鉄道労働運動史、鉄労視点で綴るblogです

2020-01-01から1年間の記事一覧

春闘のはじまり 第2話

春闘のはじまり第2話として、今回も引き続き、鉄労の国鉄民主化への道を底本にして、ご覧いただこうと思います。 昭和30年、国鉄にとって大きな変換点 さて、春闘が始まった昭和30年、国鉄を取り巻く環境として、下記の通り二つの大きな出来事がありました。…

春闘の始まりと労働組合

春闘のはじまり 春闘、最近は春闘と言っても、本当にストライキをしたりするわけでもないので形骸化したイメージがありますが、春闘という言葉が最初に使われたのはいつかご存じでしょうか? 春闘は、昭和29年、総評加盟の5つの単産*1(炭労、私鉄総連、合化…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第十一話 鉄労の原点となった民主化同盟とは?

長らく更新できず、申し訳ありませんでした。 今回も、国鉄労働組合四〇年史と国鉄民主化の道を参考にお話を進めさせていただきます。 国労の分裂は新潟闘争前からあった? 国労の分裂は、新潟闘争前からあったことが、国鉄民主化の道を参照しますと伺えます…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第一〇話

本日から、新潟闘争以後のお話を進めさせていただこうと思います。 今回も、主たる資料は鉄労の、国鉄民主化の道を参考にしながら、国労四〇年史などを随時参照しながら書かせていただく予定としております。 新潟地本は、共産党・革同派の拠点? 新潟地区に…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第九話

ほぼ1ヶ月ぶりの更新になります。 新潟闘争は妥結するどころか更に悪化の一途を辿ることになりましたが、その辺のお話しをさせていただこうと思います。 交渉決裂後も、独自の闘争を展開する新潟地本 河村・細井会談の打ち切り後、国労中闘委員の細井は15日…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第八話

久々に、更新をさせていただきます。 今回は、新潟闘争での国労中央闘争委員と新潟鉄道管理局長の交渉について見ていきたいと思います。 本日も、鉄労友愛会議の、「国鉄民主化への道」を底本として、アップさせていただきます。 国労中央闘争委員と新潟鉄道…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第七話

いよいよ新潟闘争の内容には歩を進めていこうと思います。 長らく更新が遅れて申し訳ありません。 すれ違う、新潟地本の思惑と国労本部 新潟闘争は、国労地本と国労本部との牽制というか、共産党の影響を排除したい国労本部と、共産党が強い新潟地本との関係…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第六話

久々に更新させていただきます。国労の闘争は、共産党の指示によるもので、業務は混乱を招き、特に貨物列車の運休は甚大な被害を利用者に与えることとなりました。【後述】 これをうけて、当局はも腹をくくり、考案で対応できないときは県警の夜警察力を導入…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第五話

越後滝谷駅長を監禁したのは当局がマークしていた人物だった 今回の処分撤回闘争で解雇になったのは、新潟鉄道管理局工事課勤務、元国労地本委員長中村光夫氏、国労地方執行委員佐藤昭二氏の2名でした、このうち中村氏は、昭和28年(4年前)の年末闘争で解雇…

新潟闘争とはどのような闘争だったのか 第四話

本日も、鉄労友愛会議の「国鉄民主化への道」を参考に、国鉄の労政と労働運動(下) 有賀宗吉を参考に、新潟闘争について迫ってみたいと思います。 新潟闘争のきっかけは2名の解雇者 新潟闘争の発端は、四月春闘の処分撤回闘争による2名の解雇者でした。こ…