日本国有鉄道労働運動史【鉄労視点】

日本国有鉄道労働運動史、鉄労視点で綴るblogです

2021-01-01から1年間の記事一覧

新組合結成、その後 国労から脱退する組合員

長らく空けてしまいましたが、久々に更新させていただこうと思います。 「現在の国労新潟地本の執行部は信頼できない」として、新たに「国鉄新潟地方労働組合」が昭和32年8月24日に新組合結成準備大会を開催したそうです。 翌日が国労新潟地本の定期大…

新潟闘争後 新組合結成と国労新潟

新潟闘争後、新地労誕生 新潟闘争中に、各職場から国労を脱退した職員は、200名近くになったそうですが、闘争終了後抗した脱退者が、国労組合員から虐められたり、村八分にされたりしたそうで、新潟闘争前の昭和30年2月1日に「組合を守る会」を結成したもの…

新潟闘争後の国労新潟の動きを中心に (新組合結成)

二ヶ月近く更新が滞ってしまいましたが、再び国鉄民主化への道を参照しながら、他の資料も参照しながらアップさせていただこうと思います。 共産党・革同派の王国だった新潟鉄道管理局管内 新潟闘争前の新潟地本は、共産党・革同派の拠点であったそうで、新…

支社制度、具体的な取り組みを四国支社に見る【国鉄当局部内紙から参照】

鉄労視点と言いながら、今回は当局の支社制度設定の狙いなどを当時の資料を参照しながらご覧いただこうと思います。 本社の権限を降ろして支社で自発的な行動を期待 支社による積極的経営を期待 旅客車について 貨物輸送について 参考資料として 本社の権限…

国鉄における支社制度発足

国鉄発足と鉄道局の改編 この制度が発足する以前は、鉄道局に代わるものとして、地方機関を統括する制度として昭和25(1950)年8月1日に 国鉄発足直後の管理体制 この改正は、GHQの意向によるもので、経理と営業部門が本社直轄となっていました。天王寺鉄道…

国労大会の模様から

いつもは、「国鉄民主化への道」から、アップさせていただくのですが、今回は少し毛色を変えて、国鉄部内紙(国有鉄道 昭和31年10月号)の記事「国労大会」から見ていこうと思います。当時、機関車労組は、国労から分裂していましたが、まだ鉄労は誕生してお…

春闘のはじまり 第3話

久々に更新させていただきます。 今回も春闘の始まりと言うことで、国鉄民主化への道を底本にご覧頂こうと思います。 神武以来のストライキ 朝鮮動乱で、経済復興のきっかけを作った日本は、順調な経済発展を遂げ、家電製品の(電気洗濯機・電気冷蔵庫・テレ…

社会統一と保守合同(番外編)

55年体制始まる 昭和30年(1955)は、政治にとって非常の興味深い年でもありました。 左派と右派で分裂の危機にあった、日本社会党保が再統一を図り、ともに保守政党である、自由党と民主党が合同して、現在の自由民主党が誕生することとなりました。 これに…